ついこまかいところに迷い込んでしまい、要因を出すことが目的になってしまいます。
つまり図を作成することが目的になってしまって、不良を改善するという真の目的から逸脱してしまうのです。
要するに、なにはともあれ書き始め、図の体裁やつくり方、言葉の使い方、表現、あるいは要因の重複など、枝葉末節なことを気にせず、とにかくつくってみるにかぎります。
作業者が集まってすぐ取り組めるように、模造紙は現場に置いておきました。
いつもニラメッコしているうちに、できました。
Wのとおり、形が不格好になりました。
設備機械、材料については、枝がほとんど出ていません。
検討されなかったというか、意見が出なかったわけです。
作業者、作業方法の大骨には、中骨、小骨、孫骨と、ずいぶん枝がたくさん出ています。
要因人間、よく知っていると思っていることでも、ふつう、うまく整理して順序づけながら話すのは難しいものです。
大事なことが抜けたり、うまく関連づけられなかったりします。
そのようなとき、この特性要因図のような形で整理し、重要さの順位づけができていれば、整然とわかりやすく話せます。
さてM工業の場合です。
パレート図により「柄ずれ」が問題だと定めて、まず模造紙に、どんどん骨を書き込むことにしました。
黒板では、前に書いたものが消えたりします。
模造紙だったら、消えません。
仮りに失敗しても、書き直せます。
また何枚も書き直すことで、より整理された特性要因図が完成しません。
みんなの口からボンボン出て、整理したらこのようになったのです。
実は、この段階で図の作成を打ち切っています。
たしかに形はいびつですが、話し合っているうちに重箱の隅をほじくるように、孫骨からさらに曽孫骨とでもいえそうな枝分かれが生じそうでしたし、かえってこんがらかる心配が出たからです。
要因を考えるのが目的ではありません。
要因を微に入り細にわたって考えることで事足れりとされては困ります。
目的は、真の要因に対策を講じ、実行して改善することです。
それに、要因がかたよって噴出したということじたい、つまりは「作業者」と「作業方法」に多くの原因があると全員が気づき、それではみんな注意しようじゃないかと、気持ちがひとつになったからです。
本来ならば大骨に中骨と、小骨が少々ついただけの”あばら”の状態で打ち切るのは、要因の追求が浅いものに終わりがちでよくないのですが、目的に対して充分で、もう対策がとれると判断されるならば、機を見て打ち切るのも許されます。
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